東北大学歯学部同窓会プレイベントにて症例報告を行いました。
セメント質剥離とは歯根のほうのセメント質という部分が壊されてしまい、そこが細菌感染の温床となり歯周病が進行してしまう病気です。セメント質剥離の発生率は0.89%~1.9%と報告されており非常に珍しい病気です。当院ではこれまで4症例経験しております。
こちらは前歯部に生じたセメント質剥離の症例です。歯肉が赤く腫れているのがわかります。
デンタルエックス線写真ではこのような歯槽骨の吸収と剥離したと思われるセメント質様の硬い組織が認められます。
マイクロスコープを用いた拡大視野のもとで、歯肉の溝の中から感染源となる剥離したセメント質を除去していきました。
処置後の写真です。歯肉の腫れや発赤は消失し綺麗に治癒しました。歯周病は痛みもなく知らず知らずのうちに進行してしまう病気です。そんな歯周病をさらに悪化させてしまう要因がいくつもあります。今回のセメント質剥離もその一つです。
当院ではレントゲンやマイクロスコープを使用することで注意深く観察し、適切な診断・治療を行っていきます。
歯肉の腫れや歯周病について、お困りごとや気になることが御座いましたら南仙台どうどう歯科クリニックまでご相談ください。
治療費 | 保険診療 |
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治療期間 | 1-2か月 |
治療後に考えられるリスク | セメント質剥離が再発する可能性 |